友達に薬を盛られHしたアホ話

 

「なんだよエドワードお前童貞かよ! 」
「言わないでよ! 恥ずかしい 。 女性と知り合う機会なんてなかったし…… だいたい私は人付き合いは苦手で…… わかってるだろ? 」
「なに? エドワードお前もしかして男の方がいいってタイプか? 」
「別にそういうわけじゃないけど …… ああだけど 今まで誰とも恋をしたことがないから どっちがいいのかはよくわからないなあ。」
「恋をしたことがない? 一度も? 」
「うんだって人付き合いは苦手で……」

…… まあそうか。 こいつが育った孤児院は環境が最悪で虐待されていた。 周りで歳の近い子供達がボロボロ死んでいくような状況じゃ コミュニケーション能力なんて育つはずがない。 恋愛以前の問題か。

アーカム精神病院を一緒に逃げ出して こいつと アパートで住み始めて 1ヶ月。
こいつは頭がいいが 単純な二元論や善と悪、神を無条件に信じているような 愚かで純粋でガキのような幼さを持っている奴だった。 (俺からしてみればこれだけ頭がいいやつがなぜ 簡単に単純な二元論や神を信じたりすることができるのか理解しかねるが)
俺の言葉は無条件に素直に信じるし、 話を聞いてほんの少し自分の思う方に誘導してやれば 驚くほど簡単に思う通りになる。
面白いものを手に入れたと思う。
幼い単純なこいつの人格を これからどんな風に作り変えて行くか 楽しくて仕方がない。
しかしまあこいつのコミュニケーション能力の低さ…… いやコミュニケーション能力が低い事が問題なわけではなくて人とコミュニケーションを取ろうとする意思がないことが問題だ。
おそらくは虐待のせいで 意思疎通を持つということの大事さが完全に抜け落ちている。
俺だけに依存関係になってしまうのはまずいと思うが…… 今はまだ仕方がない。
しかしまぁ、恋をしたことがないか。

「なぁ、エドワードお前どんな女がタイプだよ? 」
「え…ぇ、ぇ。わからないよ。」
「何かあるだろう? 例えばスレンダーの方がいいかそれとも豊満な方がいいか 背は高い方がいいか低い方がいいか」
「 …… えーだって恋をしたことがないし」
「今まで好きになったやつは一人もいないのか? 少しぐらい好みがあるだろう!?」
そう言うとエドワードは困ったような顔をして俺の方を見つめる。
「……いるよ。 君が好きだ 」
いやそういう意味じゃなくってなあ。
俺はため息をついて頭をかいた。
──いや待て! こいつそういう意味で言ったのか!?……それとも 自分が持っている感情が 親愛によるものか恋愛感情によるものかごっちゃになっているのか。
「じゃあ、エドワード 俺が好きなら 一度試してみるか?」
「え? 」
「抱いてみるかって聞いてるんだ?」
するとこいつは途端に慌て出して 赤くなり、目がキョロキョロと泳いでいる。
「ふふふジョークだよジョーク!」
そう言うとこいつは明らかにしょぼんとして 恨みがましいそうな目で俺を見る。
「ひどいよ君からかうなんて! ……私は真剣なのに」
エドワードは子供のように頬を膨らませる。
「けどまぁ、俺はお前がそうしてもいいと思っているなら ベッドを共にすることぐらい別にいいと思っているだぜ」
夕食の手を止めて エドワードの目を覗き込む。
面白いぐらい 、 みるみる顔が赤くなる。
「… なっ、… な… な!」
「あんまり難しく考えんなよセフレって言葉があるだろ? スポーツみたいなもんさ! セックスって楽しいもんだぜ!? お前その楽しみを一生知らないままでそのつもりかよ」
あぁ、真っ赤になって泣きそうな顔になってる面白い。
「…… スポーツなんかじゃない。 … わ、わ、私は 君が大切なんだ。 だからそんな」
パクパクと口を開けまるで金魚みたいだ。
「ははは、お前がその気になったらいつでも相手をしてやるよ。」
まったくこいつをからかうのは面白い。
「なんだワインが切れちまったな、とってくる。 エドワードは白でいいか? 」
俺は席を立ってキッチンへと走っていった。
片方のグラスに白い粉を入れ ワインを注ぎ込みマドラーでかき混ぜる。
セックスドラッグ ──効き目はそれほど強くないものだが 即効性はある。 無味無臭で ましてやアルコールに混ぜてしまえば 気づかれることもないだろう。
もう片方のグラスには赤ワイン。 テーブルへと戻る。
「ありがとう」
何も知らぬままこいつは笑顔で飲み干してしまう。 半時間もすれば効き目が出てくるだろう。…… お楽しみはそれからだ。

夕食がそろそろ終わるという頃、こいつの目はトロンとしてきて 頬が赤く染まっていた。
「あれおかしいな? なんだか体が熱い 」
「なんだ 酔ったのか? 」
「うん、そうかも。 何か冷たいものが食べたいな。そうだ君も一緒にアイス食べない? 」
「ああ」
こいつはキッチンへと入っていき チョコレートソースがかかった バニラアイスを持ってきた。 ビターなタイプのチョコレートソースは 少々かかり過ぎだと思ったが悪くはなかった。
それを食べ終わる頃こいつは少しばかり息が乱れ始めていた。
「ベッドで休んだ方がいいんじゃないのか? 」
「うんでも後片付けをしないと」
「そんなもん後でもいいだろ、ほら!」
肩を貸してやって 寝室まで連れて行く。
ベッドにこいつを放り込むと ワイシャツのボタンを一つずつ外してゆく。
「ほらよシャツを開けた方が楽になるだろ」
「……うん」
こいつはとろんとした目で俺のほうを見ている。 胸元に手を入れ肌にふれながら 頬にキスをする。
「 ふふふははは…、 チョコレートがついてたぜ」
「 あ… うん…」
肌を愛撫し 乳首をいじり 背に腕を回す。 再び今度はうんとディープなキスをする。 舌を絡め 口腔内を蹂躙し 相手の吐息を奪い 唇に噛み付く。
「…… 君。」
ああ欲情した顔をしている。
「 せっかくだから、このままやらないか? 随分と物欲しそうな顔してるぜ」
「私は……そんなつもりは」
「そうか? 勃 ってる」
「 う"……っ」
太ももに足を割って入れ、 股間に足を絡ませると わずかに涙のを浮かべた怒ったような顔でこっちを見る。 ズボンのチャック下ろしトランクスを脱がす。
うわ…… 思ったよりでかいな。 うん、でかい。
亀頭に口づけをし舌で舐め上げ 喉の奥まで咥え込む。 口の中いっぱいのペニスに舌を喉全体を使って 動かす。 吐き出そうとする逆蠕動運動とこいつのモノの熱量とに自分自身が興奮しているのが分かる。
喉の奥に精液が流れ込む。 勢いよくあふれだしたそれは 一気に奥へと流れて呼吸器官を塞ぎ、 むせ返る。 慌てて苦しくなって ペニスから口を外したが そんな様を見られたくないので何食わぬ顔をして口元を抑え飲み干してしまう。 …… 口の中がえぐい。
雄の匂いが鼻腔を抜け脳を刺激する。 体が熱い、自分の股間がいきり勃っているのがよくわかる。 こいつが あっけにとられたような目で俺を見ている。
「……飲んじゃったの?」
「見りゃわかるだろう!」
俺は笑を一つ浮かべてやる。
「どうしてこんなことを?」
「 気持ちよかっただろ」
「君は平気なの?」
「 嫌ならやらねーよ。 お前はどうなんだ?」
「私は……」
俺の手を弾き倒し ベッドに押さえつけて 血走った眼で こっちを見てくる。
「 このまま…… 君を抱きたい」
そう言ったかと思うとシャツの中に手を入れ ボタンを弾き飛ばし 肌を愛撫する。 触れられ撫でられ その度に快楽が背中から続々と這い上がってくる。 あっという間に下着まで剥ぎ取られ 腰を掴まれ 足をネジあげられる。
「あぁ…い"…あ"ぁ"あ…あ…」
圧倒的な物量のこいつのものが 体の中に入ってきて 思わず悲鳴を上げる。
「ごめんね。痛かった?」
「だ、だれが!」
快楽を拾い上げるのは何もねじ込まれた部分だけじゃない 触れられる 髪からすら 快楽を拾い上げ 精神を麻痺させてしまう。はぁ…はぁ…はぁ、くそ!息が乱れる。
「あっ…あ"あぁ……はぁ…はぁ…い"ぁ"ぁあ♡」
こいつが動く度に快楽が波のように押し寄せ、ナカから刺激する。前立腺が刺激され全身が性感帯になったみたいだ。……何だってこんなに感じるんだ?
「あ"…ぁ"♡…あ"…あ"……ぃ"…あぁ♡」
突き上げられゆすられ るたびに快楽が全身を駆け巡る。
「あ"っ…あ"…あっ…ぁあ"」
こいつの手が俺の股間に伸びてきて ペニスを掴みゆっくりと揉みあげる。
「あ"……そこは…ぁあ"♡」
下からの突き上げと ペニスへの刺激に 頭の中が真っ白になり意識が剥落していく。
「 あ"っー……あっ♡あ"……あぁぁあ!!!!」
自分の股間から精液が溢れ出し それが太ももを伝わって流れてゆく。
はぁ…はぁ…はぁ…はぁ。
「あ"ぁ"……き"も"ち"…い"い"♡もっとぉ~♡」
…… その後何度もイカされて 意識を手放したのはわかる。

気がつけば朝だ。
キッチンからカシャカシャと 食器を洗う音がする。
「おはよう」
エドワードは部屋に入ってきた。
「 君の言う通りだ。 セックスって楽しいんだね 」
「だろ?」
「 うん。 だけど今度はお互いにドラッグなしでしたいね」
こいつ気が付いて…… いや…お互いに? 思わず眉をしかめた俺を見て、こいつはこう言ったのだ。

「 チョコ美味しかったよね?」
……満面の笑みを浮かべて。

end

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